心理カウンセラーに特別な国家資格がなく臨床心理士でさえ民間資格だ。
2015年現在臨床心理士を国家資格にという活動は続いているみたいです。
公認心理士という国家資格があります。
この心理カウンセリングに関する資格はピンからキリまであって難易度が高いやつと低い資格の差が激しい。
いろいろな心理カウンセラー向けの資格がありこの資格を取得してスクールカウンセラーなどの職業についています。
難易度低めなのはメンタル心理カウンセラー、日本能力開発推進協会(一般財団法人) が認定する資格です。特徴としては、受講から試験まで通信ですべて完結します。
なので心理カウンセラーは資格を取得しても経験によってかなりスキルに差が出る職業。
資格と言ってもあくまでも基礎知識を取得するためのものなのでスキルは仕事など実践で鍛えるしかありません。
心理カウンセラー資格の難易度ランキング
- 1位 ユング派分析家国際資格
- 2位 公認心理師
- 3位 臨床心理士
- 4位 学校心理士
- 5位 臨床発達心理士
- 6位 認定心理士
- 7位 産業カウンセラー、精神対話士、その他民間の機関が発行する資格
- 8位 メンタル心理カウンセラー
上位ほど難易度が高いです。
ユング派分析家国際資格
ユング派分析家国際資格は国際資格、試験を海外でやる場合もあります。
日本ユング派分析家協会で試験を受ける事もできます。
◆STEP1 分析家候補生(Training Candidate)になる◆
ユング派分析家国際資格になるには
- 年齢26歳以上、大学院修士号以上の学歴と、社会経験、そして50時間の分析(自己分析のためのカウンセリング)を受けた経験があること。
- 分析家候補生として、最低2年間在籍する。
- 資格候補生として、最低2年間在籍する。
- 国際派ユング資格を取得しているカウンセラーから教育分析を最低300時間受ける。
- 最低300時間のコントロールケースを行う。
- 最低80時間のスーパービジョンを受ける。
- 最低60回の症例検討会に出席する。
ユング派分析家になるにはより引用。
…という条件つきです。
4の教育分析を最低300時間受けるという項目と、6の最低80時間のスーパービジョンを受けるという項目だけで約400万円が目安です。
スイスのチューリッヒにあるユング研究所、またはそれと同等の機関(所在地:ベルン、ジュネーブ、バーゼル、ローザンヌ、ロカルノ、ルガーノ)で訓練を受ける必要があります。訓練というのは、いわゆる教育分析(カウンセラーが受けるカウンセリング)を受けることです。
つまり、上記の400万円以外に、ユング研究所などでの最低4年間分の滞在費がかかってきます。しかし最近では日本で訓練の大半を受けることも可能です。
◆STEP2 分析家候補生として訓練する◆
ユング派分析家の「候補生」としての訓練は、とにかく
「自分が分析を受けること」がメインになります。
知識はあって当たり前。
それよりも大切なことは、自分自身が分析を受けて、
「自分の知らなかった自分」を少しでも多く知ることです。
(これを「教育分析」と呼びます)
◆STEP3 資格候補生(Diploma Candidate)になる◆
以下の条件を満たせば、晴れて「資格候補生」に昇格できます。
・「分析家候補生」として、最低2年間在籍する。
・教育分析を最低150時間受ける。
・最低ひとつ、論文を書く。
・8科目の試験に合格する。
(ユング心理学一般・夢分析理論・発達心理学・神経症理論
精神病理学・宗教学・民俗学・おとぎ話:それぞれ口頭試問)
・臨床現場で規定の期間の実習をする。(精神科医や心理士は除外)
・再度、面接を受けて合格すること(3人の面接官×各1時間)
◆STEP4 資格候補生として訓練する◆
この段階でも、やはり分析家候補生と同様、
「分析を受けること」メインになります。
ただ、STEP2と異なるのは、自分が分析を受けるだけではなく、今度は
自分がクライエントに対して「分析を行うこと」も
含まれているということ。
◆STEP5 資格取得◆
次の条件をクリアすれば、晴れてユング派分析家に♪
道のりは長かったですね…(最低でも4年はかかります)
ちなみに、4年で卒業する人はほとんどいないのだとか。
それほど、ユング派分析家への道は奥が深いのです。
・資格候補生として、最低2年間在籍する。
・教育分析を最低300時間受ける。
(分析家候補生のときに受けたものも含む)
・最低300時間、コントロールケースを行う。
・最低80時間、スーパービジョン(資質向上のための教育指導)を受ける。
・最低60回、症例検討会に出席する。
・再度、面接を受けて合格すること(3人の面接官×各1時間)
・学科試験に合格すること。
・卒業論文を書いて合格すること。
難易度高すぎ!!!!!
公認心理師
公認心理士は国家資格、受験資格は
- 大学で必要な科目(心理学など)を履修している事。
- 大学院で必要な科目(心理学など)を履修しているか、特定の施設で一定期間(2年以上)の実務経験
- もしくは1・2と同じくらいの知識・技能があると認められた場合
公認心理士試験が受けられます。
試験に合格すれば公認心理士登録を行います。
試験もそれなり難しく、受験資格を得るまでに大学・大学院と勉強しなくてはいけない。
受験資格を得るまでに6年かかるというのは結構難易度が高い。
臨床心理士
心理カウンセラーと言ったらこの資格と言っても過言ではないくらい浸透している資格
受験資格
〈主な受験資格〉
●指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者
●臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者
●諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者
●医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者 など
これも大学院まで行かないといけません。
しかも指定大学院というのがやっかい、きちんと調べてから進学しましょう。
試験を受けて合格すれば臨床心理士になれます。
一次試験、筆記
二次試験、面接
この二つをクリアすれば合格です。
学校心理士
受験資格は
- 大学院で心理学の科目を履修して卒業
- 四年制大学を卒業して、学校心理学に関する専門的実務経験を5年以上有する方
- 学校の管理職または教育行政職として、心理教育的援助サービスに関する指導的な役割を3年以上有する方
- ※1年以上の実務経験を満たすことにより「学校心理士」への資格申請ができます。但し、「学校心理士補」は,2017年度資格申請をもって廃止となります。
この学校心理士は学校の中でカウンセリング業務ができる資格。
大学院を卒業したら学校心理士になるなら臨床心理士に兆戦する人の方が多そう。
ただ、学校の先生なら簡単に受験資格を得られるのも特徴
学校心理士の試験内容はタイプが3つに分かれており、どの試験を受けるかは、申請時の類型によって異なります。
試験は、論述式・多枝選択式・面接の3タイプに分かれていて、面接のみ東京都文京区にある資格認定を行っている機構の事務局にて行われ、その他の試験は東京と兵庫の2カ所で受けることが可能です。
臨床発達心理士
臨床発達心理士とは、人の発達・成長・加齢に寄り添い、発達心理学等の専門的な知識を生かして健やかな育ちを支援する専門家です。
また、赤ちゃんからお年寄り、子育て中の保護者や障害のある人など、幅広い世代、状況の人たちを支援対象としていて、人の生涯発達に関する臨床に携わる幅広い専門家に開かれた民間資格です。
臨床心理士と語感が似ていますが臨床心理士は不登校や二次障害、精神障害など心の傷をケアする職業なのに対して。
臨床発達心理士は年齢に合わせた悩みを解決するエキスパート、幼児には幼児の悩みがあり学生には学生の悩みがあります。
社会人には社会人の悩みがあり高齢者には高齢者の悩みがあります。
そういった悩みに特化した心理士を臨床発達心理士
受験資格は
- 発達心理学隣接諸科学の大学院修士課程在学中または修了後3年未満
- 臨床経験が3年以上ある
- 大学や研究機関で研究職をしている
- 公認心理師資格を取得している
一次審査
一次審査の実施内容は以下のとおりです。
タイプⅠ 書類審査・筆記試験・臨床実習内容報告書審査
タイプⅡ 書類審査・筆記試験あるいは事例報告書審査
タイプⅢ 書類審査・業績審査
二次審査
二次審査は複数の審査者による口述審査(個別面接)が実施されます。
認定心理士
日本心理学会認定心理士とは大学における心理学関係の学科名が学際性を帯びてきて,必ずしも「心理学」という,直接的名称が使われていない場合が多いことから,心理学の専門家として仕事をするために必要な,最小限の標準的基礎学力と技能を修得している,と日本心理学会が認定した人のことです。
つまり、四年制大学で心理学系の単位を取得しておけば受験資格を得られる。
卒業前でも仮認定を受けられる。
もしくは申請時現在まで日本心理学会に5年以上連続して正会員として在籍し,本務校において心理学関連科目を担当する大学等(四年制大学,短期大学,高等専門学校,専門学校)の教員は,所定の手続によってこれらの事項を認定委員会へ届けることによって,資格審査を受け,資格認定を受けることができます。
産業カウンセラー、精神対話士、その他民間の機関が発行する資格
産業カウンセラーとは、「働く人の援助を行う専門家」と定義されている通り、企業でのメンタルヘルス対策やキャリア形成支援などを主な領域とし、
その技能を認定する資格の名称のことを指します(職業名ではなく資格名であることに注意です)。
産業カウンセラーの受験資格
- 産業カウンセラー養成講座を修了
- 大学院で所定の専攻(過程)を修了且つ所定の単位を取得(20単位以上)
大学院で心理学又は心理学隣接諸科学、人間科学、人間関係学を修め、関連する単位を取得する必要があるので、ゼロから目指す場合は現実的ではありません。
産業カウンセラー養成講座を履修すれば誰でも産業カウンセラーになれる、通学と通信のどちらかを選べるので、学習ペースを考慮して計画を立てることができます。
今まで紹介した資格に比べるとハードルはかなり低い。
精神対話士もかなりハードルが低い。
精神対話士®になるための、ステップは以下の通りです。
「メンタルケア・スペシャリスト養成講座」基礎課程のレポート採点に合格
「メンタルケア・スペシャリスト認定証」の交付
↓
「メンタルケア・スペシャリスト養成講座」実践課程のレポート採点に合格
「メンタルケア・スペシャリスト実践課程修了証」の交付
↓
精神対話士®選考試験(精神対話士®派遣業務参加せんこう選考試験)合格
↓
業務委託契約締結
↓
資格取得
メンタルカウンセラーになるには?
心理カウンセラーになるには日本能力開発推進協会(一般財団法人) で受験しなくてはいけません
カリキュラムというか資格取得までの流れはこんな感じ。
- 教材の課題を4回行い、すべての回の課題テストを送り添削してもらう
- 検定試験を申請
- 申請後届いた検定試験を自宅で実施し、送付する
- 30日以内に合否結果(合格であれば資格証)が届く
期間と費用、受験資格
資格取得までの標準学習期間は2ヶ月間と非常に短いです。
資格取得にかかる費用は、受講料38,880円(税込)+受験料5,600円(税込)+教材送料450円(税込)、合計44,930円です。
受験資格について
通信課程で、全カリキュラム(添削指導:全4回)を修了すると受験可能になります。
更新について
資格認定元の日本能力開発推進協会に問合せたところ、この資格の更新の必要はありません。当然更新料もかかりません。
資格取得の難易度は低め
受験問題が協会から発送され、自宅で受験できる。
更に得点率70%以上で合格なのでかなりチョロイと言えます。
試験会場ならまだしもテスト用紙が家にあって教科書も手元にあって
試験官がいないのだからテストなんてあってないも同然。
学べる内容
日本能力開発推進協会(一般財団法人)から送られてくるのはテキストやDVDですね。
テキストからは、メンタルヘルスの幅広い知識、精神医学の基礎知識、カウンセリング対応事例、開業についてなどが学べます。
DVDなんかもあって心理テストの導入方法、「仕事」や「恋愛」の悩み等にカウンセラーとして日常的問題にどう対処するのか、
カウンセリングロールプレイングなどの内容が解説されます。
DVDはスマホにファイルをダウンロードしておけば何時でも勉強できて便利。
公認心理師以外、国家資格ではない
心理カウンセラーは国家資格が公認心理士しかないため
胡散臭い資格を持った人がカウンセラーになっている可能性もある。
もちろん、ハローワークなどの求人に掲載される。
心理カウンセラーは臨床心理士の資格をもってないとダメですが。
個人で開業することは可能。
メンタル心理カウンセラーの資格を取っただけのなんちゃって心理カウンセラーもいるかもしれません。
だから心理カウンセラーに胡散臭い奴らが多いのは仕方ないのかもしれません。
メンヘラを騙そうとする、心理カウンセラーもいたりカウンセラー選びも慎重にしないとダメですね。
最低でも臨床心理士の資格を取得している人に頼んだ方が良いのかもしれませんね
心理カウンセリングは難しい
元々カウセリングと言うのは
依頼者の話を聞いて専門知識を元にアドバイスをするという行為。
ただ、心理カウンセラーの場合は話がちょっと違う。
心なんて答えのないものに挑むため正解がない。
形がないため模範解答もない。
臨床心理士は心理学を学んで大学院くらいまで進学しないとなれないらしいが
そんな臨床心理士でも良いカウンセラーと悪いカウンセラーに分かれる。
心理カウンセリングは相手の話を聞いて相手の気持ち、自分でもわからなかったストレスの原因や深層心理を相手の心を深掘りして突き止めていかなければならない。
臨床心理士になる過程でいろんな精神病の症例も学んできたカウンセラーでも判断を間違えることもあるだろう。
逆に臨床心理士の資格がない人でも経験で判断できる人もいる。
ゆえに見た目では実力がわからないし
詐欺師レベルの人もいる。
まとめ
心理カウンセラーになるための資格はピンからキリまでありますね。
ただ、民間資格はそこまですごい資格でもなさそうです。
養成講座を受講すれば受験できたり、心理学の単位を取っていれば資格取得できたりする資格もあります。
逆に臨床心理士みたいなのは大学院まで行ってきちんと勉強したプロフェッショナルが取得できる資格。
メンタル心理カウンセラーはファッション資格と言っても過言じゃないレベルです。
メンタル心理カウンセラーの難易度が低すぎて役に立たない気がします。
・・・・ユング派分析家国際資格はハードルが高すぎ
受験にかかる費用と訓練時間、どれもこれも半端じゃない。
ヨーロッパの人たちは10年くらいかけてゆっくり取得するらしいです。
カウンセラーの資格はピンからキリまであるからこの記事を見てどれくらいのものか判断した方がいいかもしれません。
ではでは(^○^)ノシ
この記事もおすすめ
食後のお昼寝は太るって嘘!昼寝して午後は最高のコンディションで過ごす秘訣!
生卵を飲むシーンが映画【ロッキー】にあったけど当時のアメリカ人の反応が日本人と違う件